関節リウマチで治療中の方へ 歯周病治療と医科歯科連携で、お口と全身の健康を守ります
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関節リウマチで治療中の方へ
歯周病治療と医科歯科連携で、お口と全身の健康を守ります

近年、歯周病はお口の病気だけではなく、全身の健康にも深く関わることが分かってきました。
糖尿病との関連はよく知られていますが、近年では関節リウマチとの関連についても多くの研究が行われています。
歯周病による慢性的な炎症は、関節リウマチの病態にも影響を及ぼす可能性があると考えられており、お口の健康を維持することが全身の健康にもつながると期待されています。
関節リウマチと歯周病の関係
歯周病の原因菌の一つである**Porphyromonas gingivalis(Pg菌)**は、タンパク質を変化させる酵素(PAD)を産生することが知られています。
この変化したタンパク質に対して免疫が反応することが、関節リウマチに特徴的な自己抗体(抗CCP抗体・ACPA)の産生に関係している可能性が報告されています。
また、**Aggregatibacter actinomycetemcomitans(Aa菌)**についても関節リウマチとの関連が研究されています。
現在も研究は進められていますが、歯周病の予防や治療によって、お口の炎症を減らすことは全身の健康維持にも役立つと考えられています。
関節リウマチの方にみられるお口の症状
関節リウマチの患者さんでは
- 歯周病になりやすい
- 虫歯が増えやすい
- 口が乾きやすい(口腔乾燥)
- 顎関節の痛みや違和感
- 手指の変形により歯みがきが難しい
などの症状がみられることがあります。
そのため、定期的な歯科受診と専門的なクリーニングが大切です。
お薬を服用されている方は歯科にもお知らせください
関節リウマチでは、
- 免疫抑制剤
- 生物学的製剤
- JAK阻害薬
- ステロイド
- 骨粗しょう症治療薬
などを使用されている方が多くいらっしゃいます。
これらのお薬は感染しやすくなったり、傷の治り方に影響したりすることがあります。
また、骨粗しょう症治療薬を使用されている場合は、抜歯などの外科処置の際に特別な配慮が必要になることがあります。
歯科受診の際には、お薬手帳をご持参いただくか、現在服用されているお薬についてお知らせください。
当院では医科歯科連携を大切にしています
小林歯科医院では、関節リウマチで治療を受けられている患者さんに対して、必要に応じて加古川中央市民病院や兵庫県立加古川医療センターなどの主治医の先生方と情報共有を行いながら診療を進めています。
抜歯や外科処置が必要な場合には、現在の病状や服用中のお薬、感染リスクなどを確認し、安全に治療を受けていただけるよう配慮しています。
患者さんに安心して歯科治療を受けていただけるよう、医科と歯科が連携しながら、お一人おひとりの全身状態に合わせた診療を心がけています。
歯周病予防は全身の健康につながります
毎日の歯みがきや定期的な歯科受診は、虫歯や歯周病を予防するだけでなく、お口の炎症を減らし、全身の健康を守ることにもつながります。
関節リウマチで治療中の方や、免疫抑制剤・生物学的製剤・ステロイドなどを服用されている方も、安心してご相談ください。
小林歯科医院では、患者さんのお口と全身の健康を支えるため、医科との連携を大切にした歯科医療を提供しています。
【参考文献】
・Looh SC, et al. Toxins. 2022;14:50.
・佐藤圭佑,山崎和久.歯周病と関節リウマチの新たな関連メカニズムの可能性.日本歯周病学会会誌.2019;61(3):142-147.
・Furuya T, et al. Modern Rheumatology. 2020;30:465-472.
・Mochizuki T, et al. Internal Medicine. 2023.





