訪問歯科診療・在宅医療でのお口のケア|「食べる力」と「その人らしい生活」を守るために【加古川市 小林歯科医院】
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訪問歯科診療・在宅医療でのお口のケア|「食べる力」と「その人らしい生活」を守るために

「最近、食事量が減ってきた」
「むせることが増えた」
「入れ歯を使わなくなった」
「口臭が気になる」
こうした変化は、“年齢のせい”だけではなく、お口の状態が関係していることがあります。
在宅療養中の方や介護が必要な方にとって、お口の健康は「食べる」「話す」「呼吸する」など、生活そのものに深く関わっています。
今回は、訪問歯科診療や在宅医療における口腔ケアの大切さについて、わかりやすくご紹介します。

訪問歯科診療とは?
訪問歯科診療とは、通院が難しい方のご自宅や施設へ歯科医師・歯科衛生士が訪問し、歯科診療や口腔ケアを行う医療です。
例えば、
- 寝たきりの方
- 車椅子で通院が難しい方
- 認知症の方
- がん・脳梗塞・パーキンソン病などで療養中の方
- 誤嚥(ごえん)が心配な方
などが対象となります。
小林歯科医院でも、地域の医療・介護職の方々と連携しながら、訪問歯科診療に取り組んでいます。

お口のケアは「命を守るケア」
口腔ケアは、単なる“歯みがき”ではありません。
お口の中が汚れると、細菌が増え、その細菌を含んだ唾液が気管へ入ることで「誤嚥性肺炎」を起こすことがあります。
特に高齢者では、
- 飲み込む力の低下
- 咳反射の低下
- 口腔乾燥
- 入れ歯の不適合
などが重なり、肺炎のリスクが高くなります。

誤嚥性肺炎は、高齢者では「老衰だから仕方ない」と思われてしまうこともありますが、実は“予防できる肺炎”でもあります。
毎日の口腔ケアは、肺炎予防につながる大切な医療ケアなのです。
こんな変化はありませんか?
在宅療養中の方で、次のような変化がみられた場合は注意が必要です。
- 食事量が減った
- むせる
- 会話が減った
- 口臭が強くなった
- 口が乾いている
- 入れ歯を嫌がる
- 発熱を繰り返す
- 元気がない
こうした変化は、お口のトラブルや誤嚥性肺炎のサインであることがあります。
「少し気になるな」と思った時点で、早めに歯科へ相談することが大切です。

在宅での口腔ケアで大切なこと
① まず“安全”を確認する
いきなり歯みがきを始めるのではなく、
- 一人で座れるか
- 後ろに支えが必要か
- むせがないか
- 体調はどうか
を確認することが重要です。
特に、うがいが最後まで安全にできるかは大切なポイントです。
難しい場合は、
- 吸引器を使う
- スポンジブラシを使う
- ガーゼ清拭へ変更する
など、安全を優先してケア方法を調整します。
② 乾燥したお口には、まず“潤す”
乾燥したお口に、いきなり歯ブラシを入れると、
- 痛み
- 出血
- ケア拒否
につながることがあります。
まずは、
- 保湿ジェル
- スポンジブラシ
- 湿らせたガーゼ
などで、お口を優しく潤すことが大切です。
③ 完璧より「続けること」
口腔ケアで大切なのは、“完璧に磨くこと”ではありません。
毎日、お口を見ること。
小さなケアを続けること。
それが、大きな予防につながります。
多職種で支えることが大切です

在宅医療では、
- 医師
- 訪問看護師
- ケアマネジャー
- 介護職
- 歯科医師
- 歯科衛生士
など、多職種で支えることがとても重要です。
お口を守ることは、
- 食べること
- 話すこと
- 笑うこと
- その人らしく生活すること
につながっています。
気になる変化があれば、お早めにご相談ください
小林歯科医院では、訪問歯科診療・在宅での口腔ケアについてのご相談を受け付けています。
「食べにくそう」
「むせが増えた」
「口臭が気になる」
「入れ歯が合わない」
そんな時は、お気軽にご相談ください。
お口の健康を守ることは“その人らしい生活”を守ることにつながります。

【監修】
小林歯科医院公式サイト
小林歯科医院
院長 藤家 恵子
【参考・引用ソース】





