知られざる手術リスク予防――歯科受診が欠かせない理由
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知られざる手術リスク予防――歯科受診が欠かせない理由
みなさんは、全身麻酔を伴う手術の前に「歯科受診」が必要だということをご存知ですか?
実は、お口の中の状態は、全身麻酔手術の成功や術後の回復に大きな影響を与えます。手術を安全に受けていただくためには、事前の歯科チェックが欠かせません。

なぜ歯科受診が必要なの?
手術の前にお口を整えておかないと、以下のようなリスクが高まります。
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細菌感染のリスク
虫歯や歯周病が進んでいると、手術中に口腔内の細菌が血液に入り込み、肺炎や敗血症といった重篤な合併症を引き起こす危険があります。 -
持病や体調による影響
糖尿病・心疾患・高齢の方や、免疫力が低下している方は特に感染リスクが高く、事前の歯科ケアがとても大切です。
気管挿管時のトラブル防止
全身麻酔では、気管挿管(呼吸のために管を入れる処置)が必要です。
もし歯がぐらついていたり、詰め物・被せ物が不安定な状態だと、管を入れる際に外れてしまい、誤嚥や呼吸トラブルにつながる恐れがあります。

歯科でできること
手術前の歯科チェックでは、以下のような対応を行います。
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虫歯や歯周病の治療
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ぐらつきのある歯の確認と処置
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詰め物・被せ物の安定性チェック
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入れ歯の状態確認・調整
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クリーニングによるお口全体の衛生改善
特に入れ歯を使用されている方は、入れ歯の外れやすさや清掃不足が術後の感染リスクにつながることがあります。事前に調整や洗浄を行うことで、合併症を防ぐ効果が期待できます。
口腔ケアが術後の回復を早める
近年の研究では、手術前にお口を清潔にしておくことで、術後の合併症(誤嚥性肺炎など)の発生を防ぎ、回復を早める効果があることも報告されています。
つまり「お口の健康管理」は、手術の成功だけでなく術後の生活の質にも直結するのです。
安心して手術を受けるために
全身麻酔の手術を控えている方は、ぜひ 手術予定日の2〜3週間前 を目安に歯科医院でのチェックをおすすめします。時間に余裕を持って受診することで、必要な治療やケアをしっかり終えて、安心して手術当日を迎えることができます。
当院では、術前の歯科チェック・処置も承っております。
ご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

監修:小林歯科医院 院長 藤家恵子





